グラファイトデザインの人気シリーズ「Tour AD」に、待望の新モデルが登場しました。その名もTour AD FI(フライトインテリジェンス)。ツアーで早くも優勝実績を挙げた注目の新作を、4plusが実測データと打感で徹底検証します。
※この記事はYouTube「4plusゴルフチャンネル」の動画内容をもとに構成しています。
【トラックマン試打&EI剛性計測】TOUR AD FIはDIとGCの良いとこ取り!?吉川仁が徹底解説
【YouTube動画:9分17秒】
“Flight Intelligence”とは?ボールの飛びが“賢い”新世代シャフト
FIとは「Flight Intelligence(フライトインテリジェンス)」の略。名前のとおり、ボールの飛びそのものを最適化する設計思想から生まれたTour ADシリーズの新章です。す。
開発コンセプトは“賢く飛ばす”。
単純な高弾道や低スピンではなく、打ち出し・スピン・初速をトータルでコントロール。DIやGCといった名モデルの系譜を継ぎつつ、より高く、より速く、より安定した弾道を目指しています。放っています。
進化の鍵は「トルネードチップテクノロジー」──先端が動かず、初速が伸びる
FIの進化を語る上で欠かせないのが、New Tip Technology(トルネードチップテクノロジー)。カーボン繊維を螺旋状に巻き、さらに「ADシールド」と呼ばれる横方向のフープ層を追加。これにより、先端の剛性が大幅に向上しました。
結果、完成モーメントの大きいヘッドでも先端が暴れず、打ち出しの安定性と初速アップを両立。また、チップ径がやや太く設計されており、手元と先端の剛性差が少ないため、動きすぎない安定感があります。
FIの剛性バランスは、真ん中よりも手元が少ししなる設計。切り返しで“溜め”を作り、インパクトで力を効率よくボールに伝えることができます。まさに“パワーを無駄なく伝える” Tour ADの新世代モデルです。
振動数データと剛性感の違い──GCからの進化を数字で見る
ヘッドにはPING G440を使用し、各スペックを比較しました。
- FI5R1:240cpm(SR〜R相当)
- FI5S:252cpm(標準的なSフレックス)
- FI6S:268cpm(やや手元しなり系)
- FI6X:276cpm(かなりしっかり目)
前作「GC」に比べて全体的に手元側の剛性がやや抑えられ、キックポイントがスムーズに変化。結果として、FIはより扱いやすく、“溜めやすい手元感”を得られます。
試打データで見るFIの実力──高弾道×高初速の両立
FI5Sを実際に試打したデータがこちら。
- インパクトロフト:20°
- 打ち出し角:17.7°
- スピン量:3600rpm前後
ロフト15.5°設定でも打ち出しが高く、スピン量が安定。一般的に先端が硬いシャフトは打ち出しが低くスピンが減りますが、FIはその常識を覆す結果に。
高打ち出しながらボールスピードが落ちず、ミート率も高水準(1.45以上)を維持しています。
DIとは違う性格でありながら、Tour ADらしい“押し込み感”は健在。先端の剛性感と、手元のしなりが絶妙に融合しています。
VENTUS・TENSEI・LIN-Qを凌ぐ安定感──先端剛性の完成度
打感の印象としては、「他社の代表的な手元系モデル──VENTUS(ベンタス)、TENSEI(テンセイ)、LIN-Q(リンク)──を凌ぐほど先端がブレない」。
インパクトゾーンでの挙動が極めて安定しており、暴れないのに強い。しっかり叩けるのにミスヒットに寛容な、新しいTour ADの顔といえるでしょう。
前作GCとの違い──“手元のしなり”と“高さの出方”に明確な差
前作「Tour AD GC 5S」を打つと、まず感じるのは「硬さ」。手元のしなりが少なく、全体的にタイトな印象です。一方のFIは、手元がしなってタイミングが取りやすく、高さが出やすい。
実測では、GCの打ち出し角が13.6°に対し、FIは15°超。スピン量はFIの方が抑えめで、飛距離性能にも直結しています。
捕まりすぎを防ぎたい人にはFI、程よく捕まえたい人にはGC。
高さを出したい人にはFI、スピンを抑えたい人にはGC。細かな違いですが、実際に打つと明確に分かる違いがあります。
どちらもインパクト時のブレが少なく安定感は抜群。ただ、FIの方が“動かない強さ”と“しなやかさ”を高次元で両立しています。
総評|Tour ADシリーズの新時代を象徴する“賢い高弾道”
打ち出し角・ロフト・スピン量、どれを取っても設計意図どおりの結果が出ています。 捕まりを抑えながらも高弾道・高初速を実現するFIは、まさに「賢いフライト」。素材・巻き方・設計・テスト──すべての完成度が極めて高い1本です。
ツアーでの実績がその証拠。
Tour AD FIは、“叩ける高弾道”を求めるプレーヤーに最適なシャフトです。
試打・フィッティングは4plus各店で
「Tour AD FI」は4plus市ヶ谷店・東宝調布店の両店で試打が可能です。前作「GC」との比較試打もご用意していますので、ぜひ打ち比べてみてください。
新作シャフトが勢ぞろいするこの秋、自分に最も合う1本を見つけるチャンスです。4plusのフィッティングで、あなたの“賢いフライト”を体感してください。
試打・フィッティングのご予約は
4plus市ヶ谷店・東宝調布店 にて承っております。
試打スペックまとめ
【試打スペックまとめ】
Tour AD FI(Graphite Design)
・FI5R1:240cpm|SR〜R相当
・FI5S:252cpm|標準的なSフレックス
・FI6S:268cpm|やや手元しなり系
・FI6X:276cpm|しっかり目、ハードヒッター向け
4plus Fitting Labo & Golf Salonは、ゴルフを愛するビギナーからベテランのゴルファーの方々に向け、『GEARS』を主軸とした最新鋭解析システムによるクラブ・フィッティングをはじめ、クラフト工房、ゴルフを語り合う仲間が集うゴルフ・サロンの運営…etc。ゴルファーへのユニークで楽しい時間を全方位で提供しています。
