ゴルファーなら誰もが一度は耳にしたことのある「TENSEI」シリーズ。その最新作が、ついに黒の装いで登場しました。三菱ケミカルが誇る新構造“1K CORE”を搭載し、しなやかさと粘り、そして強烈な押し込み感を両立した意欲作。従来のテンセイを凌駕する“溜め系”シャフトの真価を、実際の試打データとともに徹底検証します。
※この記事はYouTube「4plusゴルフチャンネル」の動画内容をもとに構成しています。
【EI剛性×トラックマン解析】TENSEI Pro Black 1K Coreを徹底検証!剛性分布からみるシャフト特性
【YouTube動画:8分42秒】
黒き新章、TENSEI PRO BLACK 1K CORE登場
秋の新作シャフトシーズンが到来。
その中でも、ゴルファーから注目を集めているのが三菱ケミカルの新作シャフト「TENSEI PRO BLACK 1K CORE(テンセイ プロブラック ワンケー コア)」です。
見た瞬間にわかる“黒の存在感”。
これまでのテンセイシリーズの中でも、ひときわ重厚で研ぎ澄まされた印象を放っています。
三菱といえば「強弾道・強剛性」のシャフトイメージを持つ方も多いですが、今回のブラックはひと味違います。
新構造“1K CORE”が、テンセイシリーズを新たな領域へと導いています。
新構造「1K CORE」がもたらす“しなやかさと粘り
これまでのテンセイと大きく異なるのが、「1Kクロス」シートの採用。
これは極めて細い繊維束を高密度で織り上げた新素材で、しなやかで柔軟性に優れています。
カーボンを固めるための樹脂(レジン)量を最小限に抑えられるため、素材そのものの弾性と復元力を生かした設計が可能に。
その1Kクロスを「手元側」に配置したのがこの“1K CORE”構造です。
これにより、
- 手元でしなりの「溜め」が作りやすい
- 切り返し後の復元スピードが速い
- インパクトでの押し込みが強く、方向性が安定する
といった恩恵が得られます。
方向性重視・スピン抑制を求めるプレーヤーにとって、この構造はまさに理想的な設計といえます。
EI剛性データに見る“黒テンセイ”の設計思
EI剛性データを確認すると、6Sで先端から「55542」。
先端から中間にかけてしっかりしており、手元側でしなりを生む設計になっています。
50g、60g、70gと重さが変わっても剛性バランスはほぼ共通で、グラデーションが明快。
左(先端)が強く、右(手元)がしなるという構造で、まさに“粘りのある手元系”を体現しています。
実際の試打インプレッション|50Rで感じた「グーン・プンッ」の溜めピードでも驚異のミート率!幅広いゴルファーに対応
まず試打したのは50g・R(レギュラー)。
手元系のシャフトでこの重量帯は珍しく、リリースが早くなりがちなプレーヤーにも相性が良いタイプです。
実際に打ってみると──
切り返しの瞬間、「グーン、プンッ」と手元がしなる独特の感触。
これは従来のテンセイシリーズにはなかった“粘り感”です。
ホワイトは全体的にしっかり、ブルーは手元硬めの印象ですが、このブラックはしなりの質が滑らか。
インパクトでは手元がしなっても先端が暴れず、当たりが非常に厚くなります。
その結果、ボールスピードが明らかに速く、押し込み感も抜群。
まさに「シャフトで叩く」感覚が味わえる仕上がりです。
6X試打で感じた“剛と柔”のバランス
続いては6X(ハードヒッター仕様)。
「2Kエリート」や「トリプルダイヤモンド」との組み合わせで、多くの上級者が狙うスペックです。
50Rと比べると、しなり量はやや抑えめながらも、切り返しの溜まり感は健在。
低めで強い弾道を描きながらも、フィーリングは決して硬くありません。
「テンセイ=硬い」という印象を持つ方も多いですが、この1K COREはその真逆。
柔らかく“粘る硬さ”で、インパクトの押し込み感が非常に強い。
剛性としなやかさを高次元で両立しており、特にハードヒッターには“違いが分かる”一本です。
総評|分厚いインパクトを生む「溜め系」設計の極み
EI剛性データ、試打感覚、どちらから見ても一貫しているのは「手元の粘り」と「押し込みの強さ」。
インパクトにかけてスムーズに戻ってくる動きが、厚い打感を生み出しています。
スピンを抑えたい方、手元で溜めを作りたい方には理想的な一本。
アイアンでいえば「ダイナミックゴールド」や「モーダス125」に近い挙動で、スピードのあるプレーヤーやハードヒッターにフィットします。
※同じ手元系でも、フジクラ「SPEEDER NX(スピーダーNX)」が“撓り戻りの速さ”を特徴とするのに対し、黒テンセイは“しなやかさと押し込み感”で勝負するタイプです。
ラインナップは50Rから80TXまで全14スペック。
80g台まで展開しているのは他社には少なく、ドライバーからフェアウェイまで同シリーズで統一できるのも魅力です。
試打・フィッティングは4plus各店で
「TENSEI PRO BLACK 1K CORE」は9月5日発売。
4plusでは全スペックの試打クラブをご用意しています。
自分のスイングに合う“黒テンセイ”を体感したい方は、ぜひフィッティングのご予約を。
この「溜めの感覚」を、あなたのスイングで味わってみてください。
試打・フィッティングのご予約は
4plus市ヶ谷店・東宝調布店 にて承っております。
試打スペックまとめ
【試打スペックまとめ】
TENSEI PRO BLACK 1K CORE(Mitsubishi Chemical)
・50R(レギュラー):手元しなり系/柔らかく粘る打感
・6X(ハードヒッター向け):低スピン・強弾道/厚いインパクト
4plus Fitting Labo & Golf Salonは、ゴルフを愛するビギナーからベテランのゴルファーの方々に向け、『GEARS』を主軸とした最新鋭解析システムによるクラブ・フィッティングをはじめ、クラフト工房、ゴルフを語り合う仲間が集うゴルフ・サロンの運営…etc。ゴルファーへのユニークで楽しい時間を全方位で提供しています。
