タイトリストGTS3試打・評価|重心調整で激変する弾道と選び方
※この記事はYouTube動画を元に構成しています
前回の『GTS2・GTS3・GTS4の違いと選び方』に引き続き、今回はTitleist(タイトリスト)待望の最新作「GTS(ジーティーエス)シリーズ」のフィッティング検証・後編。今回は長谷川プロが「GTS3(ジーティーエススリー)」に的を絞り、徹底試打を行いました。
GTS3の真骨頂とも言える、フェース寄りと後方に搭載された「ウェイト調整機能」。ここをいじることで、弾道やヘッドの挙動が一体どう変化するのか? そして、長谷川プロにとっての”ベストセッティング”はどれだったのでしょうか。
今回の検証では、GTS3に搭載された以下の3つの機能をフル活用し、弾道がどう変化するのかをテストしました。
- フェース側ウェイト: トウ・ヒールへの移動で「重心距離(つかまり)」を調整
- 後方バックウェイト: 重さを変えて「重心深度(ボールの高さ・スピン)」を調整
- SureFit(シュアフィット)スリーブ: 従来通りの「ロフト角・ライ角」の調整
今回の結論:GTS3は、重心調整機能をフル活用することで、プレイヤーの理想の弾道を精密に作り出せる「妥協なき1本」になる!
GTSドライバー調整機能を徹底検証!SureFitとウエイトで最適な弾道へ【後編】
【YouTube動画:10分59秒】
目次
フェース側ウェイト調整|重心距離で「つかまり」はどう変わる?
まずはスリーブと後方ウェイトを「ノーマル」に設定し、フェース寄りの重心距離のみを変更してテストを行いました
H2(ヒール側)|高弾道でしっかりつかまる設定
重心距離を短くするヒール側の「H2ポジション」は、基本的にはボールが右にいきづらく、フェースがターンしやすい(つかまる)設定です。
実際に打ってみると、長谷川プロも「ボールも高くて左にいきますね」と予定通りの挙動に納得。フェースが閉じて回りやすく、打点もトウ側に集まる傾向がありました。「高弾道でしっかりつかまえて左へ飛ばしたい」という方や、「右へのすっぽ抜けを減らしたい」とお悩みの方には、このH2が一つの解決策になりそうです。
T2(トウ側)|フェースターンを抑え、ミート率が劇的アップ
続いて、一番先のトウ側「T2ポジション」へ。ヘッドがターンしづらく、どちらかというと右にいきやすくなる設定です。
打った瞬間、長谷川プロから「明らかに違うわ! ヘッドが変にこない。キャリーで305ヤードって……すいません、注文お願いします(笑)」と驚きの声が漏れました。
フェースが少し開いて入るようになり、打点の位置も完璧。GTS4では少し左右にばらつきを感じていた長谷川プロにとって、このセッティングは「心地よく、安心できる」別格の仕上がりだったようです。左への引っかけ(チーピン)を嫌う方や、インパクトでフェースが被りやすい方にとって、このT2設定は大きな安心感に繋がるはずです。
高さを抑えるには?後方ウェイトとスリーブ調整の比較
打点はトウ側で決まりましたが、ボールの高さ(ピーク)が少し高く、「アゲンストだったらどうなるかな?」という懸念が生まれました。そこで、高さを抑えるための2つのアプローチを検証します。
後方ウェイトの軽量化(5g→3g)|スピンが減り強い球へ
バックウェイトをデフォルトの「5g」から「3g」へと軽くしてみます。総重量やバランスが変わるだけでなく、重心が浅くなり、少しフェース側に移動します。
打ってみると、「ああ、低い! 明らかに全然低い」と高さが抑えられた弾道に激変しました。ロフトは10.7度のままですが、打ち出し角が変わり、スピン量も減少。プレイヤーが「どういうボールを打ちたいか」を事細かに調整できるポテンシャルを見せつけました。「球が上がりすぎて前に進まない(吹け上がる)」とお悩みの方には、ロフトを変えずに弾道を強くするこのアプローチが非常に有効です。
スリーブでロフトを立てる(D1)|フェースが開き右へ滑る罠
次は「スリーブの機能を使ってロフトを立てる(減らす)」方法です。ウェイトは標準の5gに戻し、D1ポジション(ライ角そのまま、ロフト-0.75度)に変更しました。
実際に打ってみると、ボールがつかまらず、右へ滑るような弾道になってしまいました。
高さは抑えられましたが、ロフトを立てたことでボールが右にいきやすくなり、入射角もレベルになってしまい長谷川プロには合わない設定でした。
【弾道の高さを抑えたい場合:2つのアプローチの比較】
- ウェイトを軽くする(5g→3g): 打ち出しとスピンが適度に減り、理想的な強い球に!
- スリーブでロフトを立てる(D1): 高さは抑えられるが、フェースが開き右へ滑る結果に…
【結論】長谷川プロが選んだGTS3ベストセッティング
数々の調整を経て、ついに長谷川プロにとってのGTSシリーズ「ベストセッティング」が完成しました!
これこそが、タイトリストが提唱する「GTSシリーズの本当の選び方」です。このセッティングで改めて打ってみると……ほぼ中高弾道の、強くてねじれない素晴らしいボールが飛び出しました。キャリーもしっかり出ており、スピン量、フェースの向き、打点位置もほぼ狂いのない完璧な仕上がりです。
長谷川プロも「いや、もうGTS3がいいっす、僕は。最高でした!」と大絶賛の検証となりました。
検証セッティングまとめ
今回のフィッティングで検証したセッティングと、弾道の変化は以下の通りです。
- 検証①:フェース側ウェイト(重心距離)の変更
- H2(ヒール側): ボールが高く上がり、左へつかまる弾道に。
- T2(トウ側): ヘッドがターンしづらくなるものの、長谷川プロにとっては打点が安定。キャリー305ヤードを記録する完璧な挙動。
- 検証②:後方ウェイト(重心深度)の変更
- 標準5g → 3gへ変更: 打ち出し角とスピン量が減少。ロフト角を変えずに高さを抑えることに成功。
- 検証③:スリーブ(ロフト角)の変更
- D1ポジション(ロフト-0.75度): 高さは抑えられたが、ボールがつかまらず右へ滑る結果に。入射角もレベルになり不採用。
【長谷川プロ 最終ベストセッティング】
- ヘッド / ロフト角: GTS3 / 9度
- フェース側ウェイト: T2(トウ側)
- 後方ウェイト: 3g
- スリーブポジション: A1(標準)
※あくまで長谷川プロの一例ですが、これらを参考にすると、「右へのミスを減らしたい方=H2寄り」「左への引っ掛けを抑えたい方=T2寄り」「吹け上がりを抑えたい方=後方ウェイトを軽くする」といった、ご自身の悩みを解決するヒントが見えてくるはずです。
GTS3の真価は「緻密な重心調整」にあり!あなた専用の弾道を見つけよう
今回の検証でお分かりいただけた通り、GTS3はウェイトや重心距離を少し変えるだけで、弾道やヘッド挙動が劇的に変化するドライバーです。単に「どのモデルを買うか」で終わらせず、ご自身のスイングに合わせて緻密にセッティングすることで、初めてその真価が発揮されます。
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