ドライバーだけじゃない!SPEEDER NXのFW・UTを試打比較
「SPEEDER NXってドライバーだけでしょ?」と思っている方に朗報です。
フジクラ(Fujikura)の人気シリーズに、ついにフェアウェイウッド(FW)とユーティリティ(UT)用シャフトが追加されました! 今回の試打レビューでは、そのFW・UTモデルのフィーリング・振動数・挙動の違いを、MCF・MCHと比較しながらじっくりお届けします。
フジクラ新作シャフト SPEEDERNX FW・UT。トルクコントロールされた新しいFW・UT用シャフト性能は?
【YouTube動画:12分21秒】
FWとHYで違う?SPEEDER NXのシャフト設計思想をチェック
NXのシャフトに共通して搭載されているのがVTC=バリアブルトルクコントロール。
この技術、実は“しなり感”と“ねじれにくさ”を両立する画期的な構造なんです。手元・中間・先端、それぞれにトルク調整が入り、しなるけど暴れない。
ドライバーでその完成度を知っている方は、この挙動がFWやUTでも再現されていることに安心するはずです。
FW・UTのスペックバリエーション|振動数と重量の選びやすさ
SPEEDER NXは、フェアウェイ・ユーティリティともに幅広いスペック展開が魅力。
- フェアウェイ用:40g(R2)〜70g台(X)
- ユーティリティ用:55g(R)〜95g(X)
さらにユーティリティモデルには、中間の「SR」スペックが新たに追加。これにより、重量・フレックスのフロー調整が格段にしやすくなりました。
SPEEDER NX FW 試打レビュー|しなるけど暴れない理由
NXフェアウェイ65S(振動数253cpm/42.5インチ)を試打して感じたのは、「どこにもクセがない」こと。
先がムダに走ったり、手元が緩んだりすることがなく、シャフト全体がスムーズにしなる感覚。しなり戻りも自然で、スピンはしっかり入り、チャクチ角は40度以上と理想的な落ち方。
「これこれ、こういう動きを求めてたんだよね」
そんなふうに納得できる仕上がりでした。
MCF 6Sと比較|振動数・剛性感の違いを試打で実感
対してMCF 6Sは、振動数268cpm。NXと比較して15cpm高く、数値通りの“ハリ感”があるモデルです。
構造的にも70tカーボン+メタルコンポジットを採用しており、ピンとした張りを感じるしっかり系。振ると「自分がもっと強く振らないとシャフトが返ってこない」そんな感覚になります。NXの“素直な戻り”に慣れていると、MCFは少しハードに感じるかもしれません。
SPEEDER NX HY 試打レビュー|ハードさが活きる場面とは?
ハイブリッド85S(振動数282cpm)でも、クセのなさと素直さは健在。
打ち出しがスムーズで、しなり戻りがゆっくり戻ってくる感覚が手に残ります。実測値でもそのやさしさは明確に出ていて
- キャリー:197y
- スピン量:4000rpm
- チャクチ角:45度
- 高さ:33yd
と、止まりやすくグリーンに収まりやすい弾道でした。フェースがグリグリ動くような不安定さはまったくなく、狙って打てる安心感がありました。
MCHとの打ち比べでわかる弾道の差|ライナー系vs高さ重視
MCHハイブリッドは、打った瞬間に感じる「ピンと張った感覚」が特徴。
シャフトの戻りで弾くというよりは、押し出して直線的に飛んでいく印象でした。スピン量は少し多めだったものの、高さと止まりやすさではNXに軍配。「グリーンをピンポイントで狙いたい」そんな状況では、NX HYの方が安心して使えるシャフトです。
総評|“クセがない”は正義。SPEEDER NXは万人にやさしい選択肢
今回のSPEEDER NXフェアウェイ&ハイブリッドを通して感じたのは、「クセがない」ということがどれほど使いやすさにつながるかという点。
- スムーズなしなり戻り
- ねじれないから狙った方向に打ち出せる
- MCF・MCHに比べて、やさしく感じる
今までのシャフトが「少しハードだな…」「しなりすぎて難しいな…」と感じていた方にとって、NXはぴったりハマる“次の一本”になると思います。
このシャフトは、4プラス市ヶ谷店・東宝調布店にてフィッティングが可能です。試打クラブも各スペック揃えていますので、気になる方はぜひ店舗でその“クセのなさ”を体感してみてください。
【試打スペックまとめ】
Fujikura SPEEDER NX FW 65S(フジクラ)
- 振動数:253cpm|長さ:42.5インチ|スピン:4400rpm|チャクチ角:40度以上
Fujikura MCF 6S(フジクラ)
- 振動数:268cpm|高剛性素材(70tカーボン)使用|硬めのフィーリング
Fujikura SPEEDER NX HY 85S(フジクラ)
- 振動数:282cpm|キャリー:197y|スピン:4000rpm|チャクチ角:45度|高さ:33yd
Fujikura MCH(現行モデル)(フジクラ)
- ピンとした張り感が特徴|スピンや高さはやや抑えめ
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