PING(ピン) i240 & iDi 試打レビュー|やさしさと操作性のバランスを検証

「やさしさ」×「打感の良さ」×「飛び」。この三拍子がそろったアイアンを探している方に向けて、今回はPINGの新作アイアン2モデルをピックアップ。iシリーズの最新作「i240」と、見た目はアイアン、中身はユーティリティな「iDi( アイディーアイ)」を実際に試打し、その違いと性能を徹底検証していきます

【比較検証】PING新作i240アイアン&IDIドライビングアイアンを徹底試打!進化の違いが一目瞭然!

【YouTube動画:19分39秒】


目次

PING i240試打レビュー|やさしさ・飛距離・操作性を検証

実際にi240を打ってみてまず感じたのは、「打感の柔らかさ」と「球の高さ」。ミスヒットにも強くて、ボールがまっすぐ前に行ってくれる安心感がありました。特に注目したのは、前作i230と比べたときの打音の違い。パチンとした乾いた音から、やや丸みのある音質に変わっており、打っていて気持ちがいいんです。
フェースの弾き感も適度で、飛びすぎないけどちゃんと距離が出る。中・上級者がラインを出して打っていくような場面でも使える操作性がしっかり残っています。

つまり、「やさしさ」と「操作性」のバランスが非常に秀逸。飛び系アイアンのような飛距離過多ではなく、意図した距離と高さをしっかり出せるアイアンという感触でした。実際に打ってみると、打感はとても柔らかく、インパクトの瞬間にボールがフェースに乗ってくれる安心感がありました。高さも十分に出るので、グリーンにも止まりやすい性能だと感じました。

一見マッスル、実は扱いやすさ重視?

構えた時の顔つきは、PINGの中でもシャープでやや小ぶりな形状。ですが、打ってみると芯を外しても許容してくれる感覚があり、ミスヒットにも強い印象。特に上がりやすさやキャリーの出方から見ても、中・上級者だけでなく、やさしさを求めるゴルファーにも合う設計です。

ミスに強い? 打ってわかる“許容設計”

スピン量や着地角も安定していて、グリーンで止まりやすい球が打てます。「i230」よりもややシャープに感じますが、実際にはやさしさがしっかり備わっています。


PING iDi試打レビュー|打感・操作性・ターゲット層を考察

続いては「iDi(アイティーアイ)」アイアンの試打。こちらはPINGの中でも少し異質な存在です。ドライビングアイアンとしてのポジションを想像していましたが、実際にはかなりコンパクトで、セミキャビティ的な要素を持ちつつも、ほぼマッスルバックのような構造。

見た目はマッスル、中身は別物?

打感は非常に柔らかく、打った瞬間の“乗り感”が秀逸。しっかり振っていける人にとっては、非常に気持ちのいいフィードバックが得られるアイアンです。

このアイアンの特徴をまとめると以下の通りです:

スクロールできます
特徴内容
タイプセミキャビティ寄りのマッスル構造
打感柔らかく、フェースに乗る感覚が強い
弾道特性低めで抑えやすい、風に強い球を打ちやすい
対象ゴルファー操作性重視で、ある程度叩ける人向け

叩いても暴れない、顔つきとのギャップ

アイアンで“操作したい派”のプレーヤーには、まさに理想的な一本。ハードな設計ではあるものの、重すぎたり飛びすぎるわけではなく、コントロールしやすい設計が魅力です。


i240とiDiの違いを比較|どっちが自分に合う?

iDiは、いわゆる“ドライビングアイアン”に分類されるモデルで、セットアイアンの延長ではなく、ユーティリティの代わりやティーショット用として、単品でセッティングされることが多いクラブです。
内部のタングステンウェイトで直進性と高さを確保しつつ、ヘッド自体はシャープで操作性も兼ね備えています。ロフトは#2・#3とロングアイアン寄りで、強い弾道で風に負けずに押していける点が魅力です。

そして選ぶ基準としては、「操作性+打感=iDi」「やさしさ+安定感=i240」という住み分けになります。つまり…

  • アイアンの流れで叩きたい人/ティーショットでも強く打ちたい人 → iDi
  • アイアンとつなぎながら、グリーンを狙って止めたい人 → i240

このような整理になります。
操作性よりも安定感を重視したいならi240、飛距離や高さを最大化したいならiDiがフィットします。どちらもスコア重視の中級者〜上級者に向けた設計ですが、役割の違いを踏まえたうえで、「どう使うか」をイメージして選ぶのがポイントです。


総評|PINGらしさを残しながら、進化した2モデル

i240は、PINGらしい寛容さと飛距離性能を持ちつつ、見た目がシャープで“上級者でも使いたくなるやさしいアイアン”という印象でした。一方、iDiは本当にマニアックな設計で、PINGらしからぬシャープさ。にもかかわらず、打感や球の強さはPINGらしいフィーリングが残っています。
どちらも試打することで初めてわかるギャップのあるモデル。フィッティング次第で、自分に合う1本が見つかる可能性は大いにあります。

実際に打ち比べてみると、スペックの数字以上に「使い心地の違い」が見えてくるはずです。この2モデルが気になった方は、ぜひ4plus市ヶ谷店・東宝調布店で打ち比べてみてください。

フィッティングを通じて、自分にフィットする最適な1本が見つかるかもしれません。

試打スペックまとめ

 PING i240 7I(ピン)

  • 振動数:322cpm|長さ:37インチ|総重量:419g|バランス:D1
  • シャフト:DG MID 105 S200(ダイナミックゴールド)

PING iDi 7I(ピン)

  • 振動数:321cpm|長さ:37インチ|総重量:420g|バランス:D1
  • シャフト:DG MID 105 S200(ダイナミックゴールド)
  • TaylorMade バーナーミニドライバー(テーラーメイド)


※データから見ても、iDiはややしっかり目のスペックで、飛距離性能と方向安定性を重視した設計。一方のi240は扱いやすさとスピン性能が魅力のバランス型といえます。

4plus(フォープラス)とは?

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